私の学校経営観
ある特別支援学校長の軌跡
著者名 | 保坂 博文 著 | |
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ISBNコード | ISBN978-4-86371-145-7 C3037 | |
判型/頁 | B5判 | |
発売日 | 2010年11月発売 | |
定価 |
- 学校経営の観点からの「センター的機能の発揮」「指導と支援の違いの認識」など。工夫次第でできる校長の仕事という観点から「新学習指導要領に盛り込まれた『表現力』をどう養うか」「学校経営に音楽をどう生かすか」など…。
特別支援学校、肢体不自由特別支援学校長の、子供たちと保護者と教職員と、地域とともにつくった学校経営実践書
- 特別支援学校との出会い
- 高等学校の英語教師だった私が特別支援学校(当時は養護学校)とはじめて関わったのは、平成13年4月に、知的障害の山梨県立わかば養護学校へ教頭として赴任したときでした。辞令がおりてから、実際に子供たちと接するまでの約2週間ほど、いったいどんな子供たちがいるのだろうか、その子たちにどう接したらいいのだろうか、不安ばかりがつのりました。さらに、特殊教育(当時)に関する知識や経験もない私がはたして教頭として職員を指導できるのか、とまどいはつきませんでした。
- 入学式を数日後に控えたある日の放課後、一人で職員室で仕事をしていると、高等部主事をしていたI先生が、「教頭先生、養護学校は初めてですね。いろいろとまどいもあるかと思いますが、子供たちと接する時には、こんなふうにお考えになったらいかがでしょうか。」と、話しかけてくれました。そのときのI先生の話が、私の養護学校における基本的な考え方のすべてをつくってくれたと思っています。
- それは、「うちの学校で学ぶ子供たちは、自分のせいで障害を背負ったわけではありません。また、両親に責任があって障害を負ったのでもありません。ただ、神様のさじかげん一つで障害を背負ってしまったのです。その子たちが自分の運命に不平もいわず、一生懸命生きようととしている、その子たちを支え、励まし、力をつけてやって自立や社会参加へつなげるのが私たちの仕事だとお考えになったらいかがでしょうか。」
- 私はこの話を聞いたときの衝撃と感動を今でも忘れることができません。この一言により、養護学校の子供たちに接する時の心構えのすべてが決まりました。
- 本文「特別支援学校との出会い」より
- 目次
- まえがき
- 第1章 学校経営 工夫次第でできる校長の仕事
- 1.特別支援学校との出会い
- 2.あけぼの支援学校について
- 3.校訓「いきいきと」
- 4.「あけぼの一家」としての連帯感
- 5.校長の仕事と個性
- 6.学校経営の考え方
- 7.着任後最初の仕事(学校経営方針の提示)
- 8.年度当初における分掌主任・学部主事への指示
- 9.学校経営の戦略(strategy)・戦術(tactics)・作戦(plan)
- 10.会議時間等の短縮
- 11.学部主事会の運営
- 12.センター的機能
- 13.肢体不自由教育と発達障害に関する専門書の購入
- 14.県外先進校への職員派遣
- 15.校長ガーデン作りと樹木の剪定
- 16.入学式・卒業式の式辞
- 第2章 指導・支援
- 1.「指導」と「支援」
- 2.「表現力」をどう養うか
- 3.「個別の指導計画」の目標設定
- 4.進路指導
- 5.交流教育
- 6.医療的ケア
- 7.摂食指導
- 8.自立活動
- 9.教科指導
- 10.小学部外国語活動をどう行うか
- 11.部活動
- 12.学校経営へ音楽をどう生かすか
- 第3章 教育研究協議会運営 PTA活動、研究紀要の作成
- 1.関東甲越地区肢体不自由教育研究協議会運営のノウハウ
- 2.PTA活動
- 3.テーマ別研究紀要の作成
- 第4章 2分間教養講座
- 1.音声学的に見た名前のつけ方について(養護と支援)
- 2.交通事故の防止について
- 3.「原点」について
- 4.olaとella
- 5.ピアノ、アカペラ、新宿駅
- 6.「宣言」「宣誓」とは何か:declare(動詞)>declaration(名詞)
- 7.「聖戦(ジハード)」とは何か
- 8.世界は「中国」のことを何と呼んでいるか
- 9.家庭果樹はどうすれば早く実をつけるか
- 10.英語講座:「補語」とは何か
- 11.長野県マメ知識(信州人の心をつかむコツ)
- 12.おいしいきゅうりの作り方
- 13.おいしいトマトの作り方
- 14.annexation(併合)とcolonization(植民地化)
- 15.八木秀次・石井昌浩・義家弘介氏の対談
- 16.戦前の日本の教育とアメリカの教育の類似性
- 17.全肢研茨城大会での石橋女流王位への質問
- 18.「あなたは状況の変化にどう立ち向かいますか」
- 19.地球温暖化への視点(別添資料、岡本薫氏の論考から)
- 20.特別支援学校新学習指導要領のポイント中のポイント
- 21.教養講座に代えて
- あとがき
新刊書籍
Information
- 【イベント】
- キャリア発達支援研究会
お問合せが続いているので申し込み期限を延長します。検討中のみなさんお急ぎください!
(ただし、16日以降は若干の制限があることをご了承くださいませ) - 【TV放送】
- 『はるの空』の著者、聴覚障害者の春日晴樹さんとその家族が 10/26(土)21時30分〜Eテレ「阿佐ヶ谷アパートメント」 に出演します。
- 【イベント】
- 春日晴樹さんが9/ 21(土)にHTB北海道テレビのイベントでトークショー。『はるの空』も販売。
- 【TV放送】
- はるの空 聞こえなくても、できるんだよ『はるの空』の著者、春日晴樹さんのドキュメンタリー(日本テレビ9月1日(日)24:55〜ほか)。
- 【イベント】
- 日本育療学会第28回学術集会2024.8/10(土)開催
- 【イベント】
- キャリア発達支援研究会 12回年次大会(青森)2024.11/30・12/1(土日)開催
- 【イベント】
- 第49回 淑徳大学 発達臨床研修セミナー2024.8/3・4日(土日)開催
- 【TV放送】(YouTubeも配信)
- テレメンタリー2024「世界一きれいな言葉」全国放送!
『はるの空』の著者、春日晴樹さんのドキュメントです。「手話」のこと理解できます。
テレビ朝日2/3(土)午前4:50~、朝日放送テレビ2/4(日)午前4:50~、北海道テレビ放送2/4(日)午前10:30~ - 【イベント】
- 第48回 淑徳大学 発達臨床研修セミナーが2023年8月5・6日(土・日)に開催されます。
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肢体不自由教育2023年259号
『発達に遅れがある子どものためのお金の学習』
『特別支援教育における学校・教員と専門家の連携』
『かゆいところに手が届く重度重複障害児教育』
書評が掲載されました。 - 『発達に遅れがある子どものためのお金の学習』
『特別支援教育における学校・教員と専門家の連携』
『かゆいところに手が届く重度重複障害児教育』 -
週刊教育資料 第1691号2023年2月20日号
『発達障害・知的障害のある子どものSNS利用ガイド』の書評が掲載されました。 - 『発達障害・知的障害のある子どものSNS利用ガイド』
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点字毎日新聞 第1251号
『視覚障害のためのインクルーシブアート学習』の記事が掲載されました。 - 『視覚障害のためのインクルーシブアート学習』
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肢体不自由教育2023年258号
『障害の重い子供のための 各教科の授業づくり』書評が掲載されました。 - 『障害の重い子供のための 各教科の授業づくり』
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週間教育資料2023年1月16日 No.1687
『大人の発達障害 「自分を知ること」「人に伝えること」』書評が掲載されました。 - 『大人の発達障害 「自分を知ること」「人に伝えること」』
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理科教室2月号 vol.818
(2023年02月01日発行)
『中学・高校物理の学びに役立つ実験集』盲学校の物理実験の工夫と生徒を育む授業として記事が掲載されました。 - 『中学・高校物理の学びに役立つ実験集』
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月刊人材ビジネス vol.438 (発売日2023年01月01日) 『労使関係法の理論と実務』
人材ビジネス関係者にお勧めの一冊として記事が掲載されました。 - 『労使関係法の理論と実務』
- 北羽新報 2022.9.13
山口新聞 2022.9.19
『はるの空』春日さん夫婦の民泊運営についての記事が掲載されました。 - 『はるの空』
- 肢体不自由教育2022.257号
『障害の重い子どもの授業づくり 最終章』 の書評が掲載されました。 - 『障害の重い子どもの授業づくり 最終章』
- 肢体不自由教育2022.256号
『自立活動ハンドブック第1巻〜第3巻』『障害のある子供の教育支援の手引』 の書評が掲載されました。 - 『自立活動ハンドブック第1巻』
『障害のある子供の教育支援の手引』 - 肢体不自由教育2022.255号
『インクルーシブ教育システムを進める10の実践』 『知的障害教育における「学びをつなぐ」キャリアデザイン』 の書評が掲載されました。 - 『インクルーシブ教育システムを進める10の実践』
『知的障害教育における「学びをつなぐ」キャリアデザイン』 - NHK総合(全国放送)「空知くん 3歳 〜空知の声は聞こえなくても〜」
本放送 4月1日(金) 午後7時30分-
再放送 4月2日(土) 午前10時55分-
『はるの空』の春日さんの家族を追ったドキュメント番組が放送されます。聴覚に障害のある両親と3歳の息子空知くんの成長記録です。 - 『はるの空』
- 特別支援教育研究2022年4月号『キャリア発達支援研究8 いま、対話でつなぐ願いと学び』の 書評が掲載されました。
- 『キャリア発達支援研究8 いま、対話でつなぐ願いと学び』
- 実践みんなの特別支援教育2022年4月号 『知的障害教育における「学びをつなぐ」キャリアデザイン』の 書評が掲載されました。
- 『知的障害教育における「学びをつなぐ」キャリアデザイン』
- 肢体不自由教育2022.254号 『インクルーシブ教育システム時代の就学相談・転学相談』の書評が掲載されました。
- 『インクルーシブ教育システム時代の就学相談・転学相談』
- 上毛新聞文化欄 2022.3.1
『視覚障害のためのインクルーシブアート学習』の記事が掲載されました。 - 『視覚障害のためのインクルーシブアート学習』
- あとはとき第13号『視覚障害教育入門Q&A 新訂版』 の書評が掲載されました。
- 『新訂版 視覚障害教育入門Q&A』
- 琉球新報2022.3.3
『はるの空』春日さんの講演についての記事が掲載されました。 - 『はるの空』
- 特別支援教育研究NO.775
(令和4年3月発行) 図書紹介 - 『知的障害教育の「教科別の指導」と「合わせた指導」』
- NHK総合(全国放送)「空知くん3歳―心と心で会話する親子―」 11月24日(水)の放送で『はるの空』の春日さん親子が放映されました。
- 『はるの空』
- 肢体不自由教育252号
(令和3年11月発行) 図書紹介 - 『みんなにやさしい授業の実践』
- 特別支援教育研究10月号
(東洋館出版社)図書紹介 - 重度・重複障害児の学習とは?
- 特別支援教育研究10月号
(東洋館出版社)図書紹介 - これ一冊でわかる「教育相談」
- 北日本新聞 9/5 記事
- はるの空
- 特別支援教育研究9月号
(東洋館出版社) - 『今日からできる! 小学校の交流及び共同学習』
- 特別支援教育研究9月号
(東洋館出版社) - 『教材知恵袋 自立活動編』
- 埼玉新聞2021.8.6
- 『私たちが命を守るためにしたこと』の記事が掲載されました。
- TBSラジオ「人権TODAY」(土曜日8時20分〜)、7月3日の放送で、
- 『私たちが命を守るためにしたこと』の本が取り上げまれます。
- 肢体不自由教育250号
(日本肢体不自由児協会) - 文字・文章の読み書き指導
- 4/13号 あさひかわ新聞 記事
- はるの空
- 4/6 北海道新聞 記事
- はるの空
- 3/13 美瑛新聞 記事
- はるの空
- 実践みんなの特別支援教育4月号(学研教育みらい)
図書紹介 - 特別なニーズ教育の基礎と方法
- 肢体不自由教育249号
図書紹介 - 授業力向上シリーズNo.8 遠隔教育・オンライン学習の実践と工夫
- 特別支援教育研究3月号
(東洋館出版社)763号
図書紹介 - キャリア発達支援研究7 思いと向き合い可能性を紡ぐキャリア教育
- 実践障害児教育2021年2月号
(学研教育みらい) - カリキュラム・マネジメントで子どもが変わる!学校が変わる!
- 肢体不自由教育248号
(日本肢体不自由児協会) - 特別支援教育のカリキュラム・マネジメント
- 肢体不自由教育247号
(日本肢体不自由児協会) - 子ども主体の子どもが輝く授業づくり3
- 10/8産経新聞 記事
- 社会参加をみすえた自己理解
- 10/6大阪日日新聞 記事
- 社会参加をみすえた自己理解
- 肢体不自由教育246号
(日本肢体不自由児協会) - 特別支援教育のステップアップ指導方法100
- 肢体不自由教育246号
(日本肢体不自由児協会) - 「自立活動の指導」のデザインと展開
- 教育家庭新聞8/3号
- 特別支援教育の基礎・基本 2020
- 実践障害児教育8月号
(学研教育みらい) - 今日からできる! 発達障害通級指導教室
- 実践障害児教育7月号
(学研教育みらい) - 知的・発達障害のある子のプログラミング教育実践
- 特別支援教育研究6月号
(東洋館出版社) 図書紹介 - 「自立活動の指導」のデザインと展開
- 肢体不自由教育245号
(日本肢体不自由児協会) - 適切行動支援 PBSスタディパック
- 特別支援教育研究3月号(東洋館出版社) 図書紹介
- キャリア発達支援研究 6
- トーハン週報`20 2/3号
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- 西日本新聞 熊本県版朝刊
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