重度・重複障害児の学習とは?
―障害が重い子どもが主体的・対話的で深い学びを行うための基礎―
著者名 | 編著:樋口 和彦(広島修道大学人文学部教授) 執筆:菅 智津子・島村 晶子・堀内 美紀・児山 隆史 |
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ISBNコード | ISBN978-4-86371-578-3 | |
判型/頁 | B5判/220頁 | |
発売日 | 2021年4月23日発売 | |
定価 |
- 表出が微細で分かりにくい重度・重複障害児の学習にどのように向き合ったらいいか、肢体不自由特別支援学校での指導経験を持ち、その後、研究者となった著者が、障害の特性とそれに対するアプローチ、子どもと関係を深めるための方法を解説します。主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)を実践するために、能動的な子どもの動きに向き合い、これまで当たり前に行われて来た学習や障害の捉え方を再検討します。さらに、子ども自らが能動的に取り組む授業の実践事例も紹介しています。
- 目次
- 発刊に寄せて(白百合女子大学生涯発達研究教育センター研究員、
- 白百合女子大学・東京外国語大学名誉教授 田島 信元)
- 総論 重度・重複障害児の学習とは?
- 1 はじめに
- 2 重度・重複障害児の「主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)」
- 3 本書の学習観
- 第1章 重度・重複障害児の学習(学び)の難しさ
- 第1節 重度・重複障害児教育の現状
1 養護学校義務化から現在まで
2 子どもの能動的な動きや表出を活かした学習が準備できていない状況
3 現状に対する本書の視点 - 第2節 重度・重複障害児の教育の難しさ
1 運動の問題とその対応
2 視覚の問題とその対応
3 コミュニケーションの問題
4 認知の問題 - 第2章 重度・重複障害児の学習を考えるための基礎理論
- 第1節 発達の捉え方(文化心理学的視点)
1 文化心理学的視点からの新しい発達観
2 子どもの発達のレベルは、知識の領域ごとに異なっていること
3 発達は、環境の影響を強く受けること
4 発達段階から潜在能力の発揮へ - 第2節 生態心理学
1 生態心理学とは?
2 生態心理学の2つの流れ
3 生態心理学からみた重度・重複障害児の学習の特徴
4 子どもだけでなく先生や教室環境も評価の対象
5 重度・重複障害児の学習を生態心理学の視点から見直す
6 生態心理学の視点のまとめ―行動セッティングのシステム構造の評価― - 第3節 対人関係(共同注意)の発達
1 共同注意の話の前に…
―赤ちゃんは、人とかかわろうとする性質を有している―
2 共同注意行動の発達過程
3 共同注意の発達過程で子どもが学ぶことと重度・重複障害児の学習
4 三項関係(並び合いの関係・重なり合いの関係)における
重度・重複障害児の学習
5 共同注意の発達と特別支援学校の担当制等
6 盲ろう児の共同注意 - 第4節 学習を考えるための基礎理論のまとめ
- 第3章 重度・重複障害児の学習を支えるために
- 第1節 重度・重複障害児が潜在能力を発揮できるようにする
1 重度・重複障害児の障害とおかれた状況の捉え方
―ヴィゴツキーの考え方を基に考える―
2 重度の子の潜在能力
3 潜在能力を顕在能力へ
4 応答性と拡充模倣―子どもが外界からの働きかけに応答するために―
5 かかわるときのペースと重度の子が考えているときの対応 - 第2節 重度・重複障害児の学習を行う際の重要な配慮事項
1 自発的・能動的に活動するために
(子どもが自分自身の目標を持てるように!)
2 一人ひとり目指す目標が違うということ(子どもに合わせた目標と活動)
3 目標の設定について
4 歌遊びの目標設定の例(短期で達成できる目標を設定する)
5 重度・重複障害児が学習しているときの姿 - 第4章 実践例
- 第1節 共同注意の力の獲得を目指して(菅 智津子)
1 共同注意の力と学習
2 Aさんの事例から
3 おわりに - 第2節 教員との関係性を基盤として重度・重複障害児の主体性を高める学び
―学校での活動や他者に関心が低い子どもの事例を通して― (島村 晶子)
1 はじめに
2 指導前のMさんの様子
3 Mさんの指導内容を決定するための取組
4 Mさんの指導内容を決定する上での配慮事項
5 Mさんの目標設定
6 指導の経過と評価
7 Mさんの変容の考察
8 まとめ - 第3節 重度・重複障害の子どもたちの朝の会について(堀内 美紀)
1 はじめに
2 『朝の会』の役割
3 『朝の会』の実践
4 まとめ - 第4節 やりとりを通して子どもの能動性を引き出す取組(児山 隆史)
1 はじめに
2 子どもとやりとりすること
3 給食場面でのやりとりを通して
4-1 健康観察、体調を整え、そして学習へ
4-2 5月の風を感じて
5 やりとりを通した子どもの能動性の発達
6 最後に - 第5節 重度重複障害の子ども同士の遊び
〜子ども同士遊ばせたことがありますか?〜 - おわりに
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Information
- 【イベント】
- キャリア発達支援研究会
お問合せが続いているので申し込み期限を延長します。検討中のみなさんお急ぎください!
(ただし、16日以降は若干の制限があることをご了承くださいませ) - 【TV放送】
- 『はるの空』の著者、聴覚障害者の春日晴樹さんとその家族が 10/26(土)21時30分〜Eテレ「阿佐ヶ谷アパートメント」 に出演します。
- 【イベント】
- 春日晴樹さんが9/ 21(土)にHTB北海道テレビのイベントでトークショー。『はるの空』も販売。
- 【TV放送】
- はるの空 聞こえなくても、できるんだよ『はるの空』の著者、春日晴樹さんのドキュメンタリー(日本テレビ9月1日(日)24:55〜ほか)。
- 【イベント】
- 日本育療学会第28回学術集会2024.8/10(土)開催
- 【イベント】
- キャリア発達支援研究会 12回年次大会(青森)2024.11/30・12/1(土日)開催
- 【イベント】
- 第49回 淑徳大学 発達臨床研修セミナー2024.8/3・4日(土日)開催
- 【TV放送】(YouTubeも配信)
- テレメンタリー2024「世界一きれいな言葉」全国放送!
『はるの空』の著者、春日晴樹さんのドキュメントです。「手話」のこと理解できます。
テレビ朝日2/3(土)午前4:50~、朝日放送テレビ2/4(日)午前4:50~、北海道テレビ放送2/4(日)午前10:30~ - 【イベント】
- 第48回 淑徳大学 発達臨床研修セミナーが2023年8月5・6日(土・日)に開催されます。
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肢体不自由教育2023年259号
『発達に遅れがある子どものためのお金の学習』
『特別支援教育における学校・教員と専門家の連携』
『かゆいところに手が届く重度重複障害児教育』
書評が掲載されました。 - 『発達に遅れがある子どものためのお金の学習』
『特別支援教育における学校・教員と専門家の連携』
『かゆいところに手が届く重度重複障害児教育』 -
週刊教育資料 第1691号2023年2月20日号
『発達障害・知的障害のある子どものSNS利用ガイド』の書評が掲載されました。 - 『発達障害・知的障害のある子どものSNS利用ガイド』
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点字毎日新聞 第1251号
『視覚障害のためのインクルーシブアート学習』の記事が掲載されました。 - 『視覚障害のためのインクルーシブアート学習』
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肢体不自由教育2023年258号
『障害の重い子供のための 各教科の授業づくり』書評が掲載されました。 - 『障害の重い子供のための 各教科の授業づくり』
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週間教育資料2023年1月16日 No.1687
『大人の発達障害 「自分を知ること」「人に伝えること」』書評が掲載されました。 - 『大人の発達障害 「自分を知ること」「人に伝えること」』
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理科教室2月号 vol.818
(2023年02月01日発行)
『中学・高校物理の学びに役立つ実験集』盲学校の物理実験の工夫と生徒を育む授業として記事が掲載されました。 - 『中学・高校物理の学びに役立つ実験集』
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月刊人材ビジネス vol.438 (発売日2023年01月01日) 『労使関係法の理論と実務』
人材ビジネス関係者にお勧めの一冊として記事が掲載されました。 - 『労使関係法の理論と実務』
- 北羽新報 2022.9.13
山口新聞 2022.9.19
『はるの空』春日さん夫婦の民泊運営についての記事が掲載されました。 - 『はるの空』
- 肢体不自由教育2022.257号
『障害の重い子どもの授業づくり 最終章』 の書評が掲載されました。 - 『障害の重い子どもの授業づくり 最終章』
- 肢体不自由教育2022.256号
『自立活動ハンドブック第1巻〜第3巻』『障害のある子供の教育支援の手引』 の書評が掲載されました。 - 『自立活動ハンドブック第1巻』
『障害のある子供の教育支援の手引』 - 肢体不自由教育2022.255号
『インクルーシブ教育システムを進める10の実践』 『知的障害教育における「学びをつなぐ」キャリアデザイン』 の書評が掲載されました。 - 『インクルーシブ教育システムを進める10の実践』
『知的障害教育における「学びをつなぐ」キャリアデザイン』 - NHK総合(全国放送)「空知くん 3歳 〜空知の声は聞こえなくても〜」
本放送 4月1日(金) 午後7時30分-
再放送 4月2日(土) 午前10時55分-
『はるの空』の春日さんの家族を追ったドキュメント番組が放送されます。聴覚に障害のある両親と3歳の息子空知くんの成長記録です。 - 『はるの空』
- 特別支援教育研究2022年4月号『キャリア発達支援研究8 いま、対話でつなぐ願いと学び』の 書評が掲載されました。
- 『キャリア発達支援研究8 いま、対話でつなぐ願いと学び』
- 実践みんなの特別支援教育2022年4月号 『知的障害教育における「学びをつなぐ」キャリアデザイン』の 書評が掲載されました。
- 『知的障害教育における「学びをつなぐ」キャリアデザイン』
- 肢体不自由教育2022.254号 『インクルーシブ教育システム時代の就学相談・転学相談』の書評が掲載されました。
- 『インクルーシブ教育システム時代の就学相談・転学相談』
- 上毛新聞文化欄 2022.3.1
『視覚障害のためのインクルーシブアート学習』の記事が掲載されました。 - 『視覚障害のためのインクルーシブアート学習』
- あとはとき第13号『視覚障害教育入門Q&A 新訂版』 の書評が掲載されました。
- 『新訂版 視覚障害教育入門Q&A』
- 琉球新報2022.3.3
『はるの空』春日さんの講演についての記事が掲載されました。 - 『はるの空』
- 特別支援教育研究NO.775
(令和4年3月発行) 図書紹介 - 『知的障害教育の「教科別の指導」と「合わせた指導」』
- NHK総合(全国放送)「空知くん3歳―心と心で会話する親子―」 11月24日(水)の放送で『はるの空』の春日さん親子が放映されました。
- 『はるの空』
- 肢体不自由教育252号
(令和3年11月発行) 図書紹介 - 『みんなにやさしい授業の実践』
- 特別支援教育研究10月号
(東洋館出版社)図書紹介 - 重度・重複障害児の学習とは?
- 特別支援教育研究10月号
(東洋館出版社)図書紹介 - これ一冊でわかる「教育相談」
- 北日本新聞 9/5 記事
- はるの空
- 特別支援教育研究9月号
(東洋館出版社) - 『今日からできる! 小学校の交流及び共同学習』
- 特別支援教育研究9月号
(東洋館出版社) - 『教材知恵袋 自立活動編』
- 埼玉新聞2021.8.6
- 『私たちが命を守るためにしたこと』の記事が掲載されました。
- TBSラジオ「人権TODAY」(土曜日8時20分〜)、7月3日の放送で、
- 『私たちが命を守るためにしたこと』の本が取り上げまれます。
- 肢体不自由教育250号
(日本肢体不自由児協会) - 文字・文章の読み書き指導
- 4/13号 あさひかわ新聞 記事
- はるの空
- 4/6 北海道新聞 記事
- はるの空
- 3/13 美瑛新聞 記事
- はるの空
- 実践みんなの特別支援教育4月号(学研教育みらい)
図書紹介 - 特別なニーズ教育の基礎と方法
- 肢体不自由教育249号
図書紹介 - 授業力向上シリーズNo.8 遠隔教育・オンライン学習の実践と工夫
- 特別支援教育研究3月号
(東洋館出版社)763号
図書紹介 - キャリア発達支援研究7 思いと向き合い可能性を紡ぐキャリア教育
- 実践障害児教育2021年2月号
(学研教育みらい) - カリキュラム・マネジメントで子どもが変わる!学校が変わる!
- 肢体不自由教育248号
(日本肢体不自由児協会) - 特別支援教育のカリキュラム・マネジメント
- 肢体不自由教育247号
(日本肢体不自由児協会) - 子ども主体の子どもが輝く授業づくり3
- 10/8産経新聞 記事
- 社会参加をみすえた自己理解
- 10/6大阪日日新聞 記事
- 社会参加をみすえた自己理解
- 肢体不自由教育246号
(日本肢体不自由児協会) - 特別支援教育のステップアップ指導方法100
- 肢体不自由教育246号
(日本肢体不自由児協会) - 「自立活動の指導」のデザインと展開
- 教育家庭新聞8/3号
- 特別支援教育の基礎・基本 2020
- 実践障害児教育8月号
(学研教育みらい) - 今日からできる! 発達障害通級指導教室
- 実践障害児教育7月号
(学研教育みらい) - 知的・発達障害のある子のプログラミング教育実践
- 特別支援教育研究6月号
(東洋館出版社) 図書紹介 - 「自立活動の指導」のデザインと展開
- 肢体不自由教育245号
(日本肢体不自由児協会) - 適切行動支援 PBSスタディパック
- 特別支援教育研究3月号(東洋館出版社) 図書紹介
- キャリア発達支援研究 6
- トーハン週報`20 2/3号
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- 西日本新聞 熊本県版朝刊
- 思春期の子どものこころがわかる25のQ&A
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