セミナーのご案内
今回の「NMBP実技研修会」は大盛況のうち終了いたしました。ご参加いただきました皆様にはこの場を借りて御礼いたします。
第11回 NMBP実技研修会
重度重複障害児実践教育講座
「NMBP多職種講習会―展開編―」
〜環境に働きかける力を育てる〜
開催のご案内<第1次>
- NMBP(New Movement Basic Program)は、個に応じて異なる内容を行うのではなく、個に応じて等しい内容を行います。これまでの自立活動の常識を根底から覆すものです。
- 本来教育とは、「能力に応じて等しく」行われるものです。NMBPは等しい内容でアプローチできるため、誰でも取り組むことができます。その内容を「教科書」として具現化し、「教科書」に基づいて行うことで、教育として最低限必要とされるものを教えられるようになっています。
- 今回は、「姿勢」をベースに、環境に働きかける力としての「移動」「操作」「言語」について学習する展開編です。NMBPの共通的な内容から選択し、組み合わせや順番を替えることで、すべての子どもに能力に応じたプログラムを作成することができます。
- 私たちは無限の内容を学ぶことはできません。NMBPは有限の内容を学ぶことによって、無限のプログラムを作成することができます。
- また第2部では、NMBPの「1 手の学習」と「2 遠近の学習」についての講義があります。今後もシリーズで理論についての講義を行います。NMBPの理論的根拠を深く学びたい方はぜひ参加ください。そのあと、一緒に実技研修を行った人たちと夕食をとりながらNMBPについて語りましょう。
- みなさん、研修会に参加し、NMBPを学んでみませんか。
- ◎日程と内容 (内容は一部変更する場合があります)
展開編 〜環境に働きかける力を育てる〜 2018年2月3日(土) | |
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【時程・内容】 | |
08:50〜 | 受付 |
09:15〜09:20 | 諸注意・お知らせ等 |
09:20〜09:25 | 開会式 主催者 挨拶 |
09:25〜09:30 | 講師紹介 |
【第1部】 | |
09:30〜11:00 | 講義 「D of NMBP」 とは −環境に働きかける力を育てる− |
11:10〜12:00 | デモンストレーション |
昼食 | |
13:00〜14:00 | 実習1「移動」 (1)下肢の学習 (2)寝返りから立位の学習 (3)歩行の学習 |
14:10〜15:10 | 実習2「操作」 (1)手指と前腕部の学習 (2)上肢の学習 (3)握り・離し・リーチの学習 |
15:20〜16:40 | 実習3「言語(摂食)」 (1)前頸部/発声・嚥下の学習 (2)顔面部/両唇音・取り込みの学習 (3)舌/発語・押しつぶしの学習 (4)顎/構音・咀嚼の学習 |
16:40〜16:45 | 新しいアプローチなど |
16:45〜17:00 | 閉会式 |
【第2部】 | |
17:30〜20:00 | 教師医学講座―教師のための基礎的医学知識― 「手の学習」「遠近の学習」 & 夕食会 |
- ※『あたらしい わたしたちのうんどう』『NMBPの理論と実際 改訂版』を教科書として使用します(当日販売あり)。
※「デモンストレーション」は障害のあるお子様にご協力いただき、指導場面を再現する予定です。
※動きやすい服装でお越しいただくか、着替えを持参ください。
※実習は男性同士・女性同士のペアで行います。申込書に性別をご記入ください。 - ◎講師
- 西郷建彦(横浜市立中村特別支援学校)・その他実技指導(横浜市立中村特別支援学校教員ほか)
- ◎会場
- 戸山サンライズ(東京都新宿区) ⇒会場のホームページ
- ◎対象者
- 障害の重い子どもの指導に携わっている教員、看護師、介護職員その他障害児者に関わる方々
- ◎申し込み方法
- ・今回の「NMBP実技研修会」の申込受付は終了いたしました。
- ・定員:60名(先着順、定員になり次第締め切らせていただきます)
- ・参加費:9,000円(資料代込、税込)、第2部参加費:3,000円(税込、希望者のみ)
- ・問い合わせ先(メール):ジアース教育新社研修担当/小川まで
- 申し込みいただいた方には参加証をお送りします。参加証が届きましたら参加代金を所定の口座に期日までにお振り込みください。なお、当日不参加の場合でも参加費の返金はいたしませんのでご了承ください。
- 「第10回NMBP実技研修会」参加者アンケートより
- ・今回、実技を教えてもらうのと同時に、教育とは何かという基本的な考え方も学ばせていただき、大変参考になりました。今は無理やり手を広げたりする先生が多いですが、少しでもNMBPの考え方が広まればいいと思います。
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- 過去の研修会の様子
- ・二日間参加させていただきました。医療を前にすると「教育って何ができるんだろう」という引け目があって、重度の子であればあるほど教育的立場がわからなくなっていたのですが、教育も医療も同じくらい子どもたちにとって大切なことだと感じることができました。実りある研修でした。
- ・私の学校はPT、OTのモノマネこそ良いという風潮があるので、(今回の研修は)目からウロコでした。
- ・今回の実技で、子どもの側の体験を集中的にさせてもらったので、今まで頭ではわかっているつもりでしたが、実感として理解できました。受容・共感・待つに加えて方向性を示す(提案する)ことが私に欠けていたことに気づきました。
- ・身体のイメージづくりの方法がわかりました。学校に戻ってから重度の子ども達だけではなく、自閉症の子ども達にも取り組んでみたいと思います。
- ・なかなか、この思いを自校に戻って伝えるのが…と思っていたのですが、西郷先生の『一人じゃない』という言葉を胸に、伝えていきたいと思います。子ども達の「自由」のために。