病弱教育Q&A PART III 教科等指導 編

病弱教育Q&A PART III

教科等指導 編

著者名 愛知みずほ大学人間科学部教授 横田雅史 監修
全国病弱養護学校長会 編著
全国病弱養護学校長会 編集協力
ISBNコード ISBN4-921124-24-8 C3037 \1810E
判型/頁 B5判/272頁
発売日 2004年 3月
定価
病気の子どもに教科等の指導をする際の指導計画、基本的な配慮事項、小学部、中学部、高等部の授業の展開事例などを解説しました。病弱教育で教科指導を進める上でのQ&A12例、教科・小学部の指導事例13例、教科・中学部の指導事例15例、教科・高等部の指導事例16例、重複障害の指導事例16例、道徳・特別活動の指導事例5例を掲載。

  • 発刊にあたって
  • 全国病弱養護学校長会会長 坂田 紀行
  • 21世紀の特殊教育の在り方に関する最終報告(平成13年11月)が出て2年が経過しました。具体的な施策、改善として「就学基準の改正」が行われ、それに基づいて、盲・聾・養護学校の障害種別ごとに適性就学を実施しているところです。そのあと「特殊教育から特別支援教育への転換」という特別な教育的支援を必要とする児童生徒への対応という新たな動きが始まりました。現在、このことに関する検討や準備が進んでいます。
  • この大きな変化をしようとするとき、病弱教育も主体的に検討を加え、新たな発展に結びつける努力をする時がきています。
  • 今、病弱教育の学校現場では就学基準の改定を踏まえ、病弱教育対象のすそ野が広がり、医療的ケア、生活リズムの改善、学習の個別的対応など今まで以上に複雑さを増し、その推進が求められています。特にこれからの特別支援教育における病弱教育部門の幅広い専門性が問われてくると思います。
  • 全国病弱養護学校長会は、21世紀の新たな教育の潮流に乗って平成13年度にこれまで病弱教育の基礎・基本について「病弱教育Q&A PART I」を発刊しました。続いて自立活動の実践事例及び、就学基準の改善に関する「病弱教育Q&A PART II」を作成し、広く活用されています。
    この度、これからの特別支援教育の課題となっていく指導者の専門性や学習指導の分野で欠くことの出来ない教科学習に結びつく内容を中心とした実践「病弱教育Q&A PART III」を発刊することにいたしました。
  • 本書は病弱教育の視点から、小学部、中学部、高等部までほぼ全部の教科を網羅してみました。病弱教育では入院、寄宿舎等の生活をする子どもがほとんどです。そして同じ学校に長く在籍する子どもは少ない状況で在籍期間が一人一人違います。即ち、学習の空白を補う、また基礎学力をつけるためには個別の指導計画が重要となってきます。在籍期間中の主たる教科の学習の参考になれば幸いです。
  • このPART IIIの発刊で全国病弱養護学校長会編集のPART I、II、IIIと本会が編集協力しているPART IV、Vがまとまったシリーズになりました。病弱教育の基礎知識の獲得から授業展開例、今後の課題等、総合的に参考になるものが出揃ったと思っています。
  • 全体の監修は愛知みずほ大学教授(前 文部科学賞特殊教育調査官)横田雅史先生にお願いしてまとめました。
  • これから、特別支援教育が進展していく時代です。病弱の子どもたちの教育の発展を期待する中に本書が役立つものと期待しているところです。
  •  
  • 目次
  • 第1章 病弱教育Q&A
  • Q&A 1 教科指導を進める上での基本やポイントを説明してください。
  • Q&A 2 高等学校への進学に向けた各教科等の指導上の配慮事項を説明してください。
  • Q&A 3 教科指導における評価(絶対評価等)について具体的に説明してください。
  • Q&A 4 病弱教育における自己評価等の在り方について説明してください。
  • Q&A 5 自立活動の評価を効果的に行うための留意点について説明してください。
  • Q&A 6 総合的な学習の時間の評価の在り方を説明してください。
  • Q&A 7 指導要録を記入する上でのポイントや留意点を説明してください。
  • Q&A 8 情報機器を教育に活用する意義と指導上の留意点などについて説明してください。
  • Q&A 9 情報化社会のモラルの在り方や事例について説明してください。
  • Q&A 10 職業教育を進める上での留意点や評価について説明してください。
  • Q&A 11 「心の病」のある子どもに対する教科指導の留意点について説明してください。
  • Q&A 12 高等部における学校設定教科の在り方について説明してください。
  • 第2章 教科・小学部の指導事例
  • 1.書く能力を付けるための指導 ―相手意識を高める個別指導―
  • 2.体験を取り入れ、学ぶ楽しさを味わう歴史学習 ―少人数でもできる大仏づくり―
  • 3.知的発達の遅れを伴いADHDのある子どもに対する算数科の個別指導
  • 4.興味・関心をもとに学ぶ楽しさを大切にした理科学習
  • ―自由な発想と活動を大切にして取り組んだ「電池のはたらき」―
  • 5.命の大切さを学ぶ理科学習 ―問題解決学習の力を育てる「人のたんじょう」―
  • 6.すいすいさわやか きもちがいいね ―落ち葉や木の実で作ってあそぼう―
  • 7.思いや願いを実現していく楽しさを味わう生活科の学習
  • ―コンピュータの活用を取り入れたお祭りの準備―
  • 8.友達と一緒に音楽を楽しむ学習活動 ―友達の声や楽器の音を聴き合いながら―
  • 9.それぞれの思いを形にし、作る楽しさ、遊ぶ楽しさと飾る楽しみを味わう学習
  • ―風船から生まれる張り子の生き物たち―
  • 10.夢灯りを作ろう
  • 11.生活に生かすことができる体験学習 ―力を合わせてクリーン大作戦―
  • 12.ゲームの楽しさを味わうために ―わたしたちのバスケットボール―
  • 13.運動制限のある児童が楽しんで参加できる体育科の実践
  • 第3章 教科・中学部の指導事例
  • 1.より良いコミュニケーション能力を育てる学習 ―倫理の構成を学ぶディベート―
  • 2.社会科地理学習 ―治療のはざまの教育と癒し―
  • 3.ゲームを取り入れた歴史学習の展開 ―やる気を引き出す歴史学習のゲーム化―
  • 4.学習空白のある生徒が連立方程式を解けるようになるまで
  • ―一人ひとりの課題に対応した個別指導―
  • 5.実験・観察・物作りを重視する理科 ―光の不思議を体験する学習―
  • 6.動植物を持ち込めない病院の中での生物学習 ―病院内への訪問教育での実践―
  • 7.年齢差・障害種を超えた音楽学習 ―全校で楽しむ合同音楽の取り組み―
  • 8.ネットミーティングを利用した共同学習 ―他校との作品交流と鑑賞の授業―
  • 9.体験を通して作る楽しさを知る学習
  • ―「自分でテーマを決め、自分で作って、自分で焼く」少人数を生かしたテラコッタ自由制作―
  • 10.いろいろな道具を使い、物作りの楽しさを味わう技術・家庭科
  • ―ランディングネットの製作―
  • 11.保育所との交流を通して学ぶ家庭科 ―乳幼児の発達の学習―
  • 12.運動の楽しさを知る、体育の授業 ―バドミントンを通して―
  • 13.積極的に運動に親しみ、楽しさを味わう体育学習 ―創意工夫で、プロゴルファー―
  • 14.実践的コミュンケーション能力を高める英語学習 ―ALTとの学習から広がる言語活動―
  • 15.生徒自らが選択し、学ぶ力を付けていく選択教科
  • ―特定教科に対する苦手意識を軽減するための選択授業―
  • 第4章 教科・高等部の指導事例
  • 1.登場人物の心情に触れ、自分の考えを確かめる国語学習
  • ―一人ひとりの病状に合わせた、集団での授業づくり―
  • 2.個別テーマを追求する歴史学習 ―現地取材で体験を共有化―
  • 3.「世界史A」の指導の一事例 ―歴史に興味を示し、関心を深めることを目指して―
  • 4.新聞から見る国際経済
  • 5.実効性のあるシラバスを作成するために
  • 6.インターネットで調べる楽しさを味わう数学学習 ―消費税と社会生活―
  • 7.実験・観察を通して身近な現象を理解する生物の学習
  • ―達成感を味わえる原形質分離の観察―
  • 8.家庭用電源で学ぶ電気の学習 ―電気と生活―
  • 9.音楽を表現する楽しさを体験しよう ―シーケンサーを利用した合奏の指導―
  • 10.思いっ切り自己表現 ―大作に挑戦―
  • 11.土、人との出会いに喜びを発見する陶芸学習
  • 12.自分の身体に合った衣服の製作 ―着心地の良いベストの工夫―
  • 13.全体体育におけるバレーボールの取り組み
  • ―障害の違いを超えて一緒にプレーできるバレーボール―
  • 14.英検受験を目指して、基礎学力の定着を図る英語学習
  • ―カードゲームを取り入れ楽しく学ぶ―
  • 15.伝えたいことをできるだけ分かりやすく ―初めてのプレゼンテーション―
  • 16.高等部普通科における職業教育の取り組み
  • ―検定試験合格を目指した実践的な簿記の学習―
  • 第5章 重複障害の指導事例
  • 1.はなや やさいを そだてよう ―植物への親しみを感じる生活単元学習―
  • 2.物作りの楽しさや働く喜びを味わうための領域・教科を合わせた指導
  • ―小学部段階での仕事へのイメージづくり―
  • 3.体験を積み重ね、抽象的な思考を養う数学の指導
  • ―知的発達障害を併せ有する子どもの位置関係の学習―
  • 4.多様な障害がある生徒の合同音楽 ―情緒の安定と表現する楽しさ―
  • 5.実験的要素を取り入れた数学の指導 ―二人でできる水の測量(かさ)―
  • 6.地域の学習 ―自分たちの周りに何があるのか知ろう―
  • 第6章 道徳・特別活動の指導事例
  • 1.実践力を育てる授業の充実を求めて ―役割演技を取り入れ、考えを深める授業―
  • 2.互いに支え合い、共に生きることの大切さを考える道徳教育 ―車いす体験学習―
  • 3.集団への関わりを広げる交流学習 ―ひかり学級(自立支援学級)との交流を通して―
  • 4.特別活動の指導事例 ―旅行・集団宿泊的行事―
  • 5.学校祭における高等部の取り組み ―ステージ発表の実践―
  • ■キーワード索引(50音順)
  • ■病弱養護学校一覧
  • ■執筆者一覧

Series

病弱教育Q&A PART V
病弱教育の視点からの医学事典

2003年 8月発売
本体6,000円+税
病弱教育Q&A PART IV
院内学級 編

2004年 4月発売
本体1,810円+税
病弱教育Q&A PART III
教科等指導 編

2004年 3月発売
本体1,810円+税
病弱教育Q&A PART II
新しい就学基準

2002年 6月発売
本体2,095円+税 [絶版]
病弱教育Q&A PART I
病弱教育の道標

2000年10月(2002年 8月改訂版)発売
本体1,810円+税

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